ソースコードのミスのことをバグ(虫)と呼びます。
折りしもトランジスタが開発された1947年の9月9日、アメリカHarvard大学のコンピュータMark IIでのこと。コンピュータが期待通りに実行されず、回路を順番に確認したところ、マシン内部のリレー番号#70のパネルFに蛾(moth)が発見されました。
米海軍US Naval Surface Weapons Centerでは、この取り除かれた蛾をセロハンテープで貼り付けた手書きのログが残っており、"First actual case of bug being found."と記載されているのが読み取れます。どうやらarctan (tan-1) の計算中にバグったみたいですね。問題発生後、動作確認のために、sin, cosなどの三角関数を計算してチェックしているようです。
問題発生(10:00 arctan stopped - arctan)から、根本原因判明と除去(15:45)、再実行(16:30 arctangent started)、問題クローズ(17:00 close down)まで7時間。問題判別としてはなかなか優秀です!
なんでも、コンピュータの草創期から欠陥(defect)原因をバグと言い習わしていたとのことですが、問題原因を取り除くことをデバッグというようになったのは、この故事に因むとか。「マジ、虫イタヨ!」ってとこでしょうか・・・
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