7. Inline要素

since 21st/Jan./2000 and last modified 1st/Sep./2000

Inline要素

  1. 語句の修飾
  2. 特殊なインライン要素

既に「INLINE要素」と云う言葉は何度か用いましたが、ここで改めて定義しておきます。

1. 語句を修飾する要素

EM要素強調 STRONG要素EM要素よりも、さらに強く強調
DFN要素定義部分 CODE要素コンピューター・コードの断片
SAMP要素プログラム言語の例文 VAR要素プログラム・コードの変数部分
CITE要素引用元 Q要素引用語句。鍵括弧"「"、"」"のようなもの。
ABBR要素(abbreviated form)略語。
例)etc.、et al.、Mr.、WWW
ACRONYM要素(acronym)頭文字を用いた省略語。
例)W3C、NATO、F.B.I

ABBRは単語を省略したもので、etc.なら「エトセトラ」、et al.なら「エト、オール」、WWWなら、「ワールド・ワイド・ウェブ」、KFCなら「ケンタッキー・フライド・チキン」などのように、省略されたスペルも読者が補って読むものです。

ACRONYMは長い単語を頭文字化したもので、W3Cなら「ダブリュ・スリー・シー」、F.B.Iなら「エフ・ビー・アイ」、NATOなら「ナトー」などのように頭文字のアルファベットだけ読むものです。

これらの要素には内部構造は殆どありません。

<pre>
<em>強調</em>
<strong>もっと強く強調</strong>
量子を<dfn>波動性と粒子性を兼ね備えたもの</dfn>と定義する場合がある。
<cite>西行</cite>の歌に、
    <q>願わくは花の下にて春死なん
        この如月の望月の頃</q>
というのがある。
<abbr title="World Wide Web">WWW</abbr>
<acronym title="World Wide Web Consortium">W3C</acronym>
</pre>

引用語句を意味するQ要素は、ブラウザに対して、 「 や ' , " などの引用符を自動的に表示するように求められています。この自動的に表示する仕様を満たしていないブラウザが実際多いのですが、正しく引用符を表示できるブラウザもありますので、HTML文書の記述者は、自分で引用符を補わないようにしなければいけません。

【間違い】

<cote>夏目漱石の「草枕」</cite>より;
<q>「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。」</q>

この場合、例えば次のように表示されてしまいます。

夏目漱石の「草枕」より; "「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。」"

これらの要素の見栄えは殆どブラウザに依存します。そのため、不本意な見栄えになっているかもしれませんが、見栄えはCSSで木目細かく設定できますので、見栄えは気にせず、意味のマークアップに専念してください。これが徹底されているほど、CSSによる見栄えの指定も、スムース且つ統一的に行えます。

2. 特殊なインライン要素

A要素に付いてはハイパーリンクを御覧ください。

画像要素に付いては、次のページで解説します。

BR要素

文章の途中で、強制的に改行させたい時に使います。

終了タグは存在しません。このような要素を空要素と呼びます。

<address>
SUGAI, Manabu<br>
E-mail: <a href="mailto:sugai@physics.s.chiba-u.ac.jp">sugai</a>
</address>

BR要素は、その開始タグが書かれた位置で文字列が強制的に改行されます。改行が伴いますがInline要素ですから、BODY要素の中に裸で書いてはいけません。必ずBODY要素以下ののBlockLevel要素の中に記述しましょう。

SUGAI, Manabu
E-mail: sugai

BR要素はInline要素ですから、P要素の中に書いても結構です。

SUB要素とSUP要素

添え字を表わす時にこの要素を使います。

下付き添字がSUB要素、、上付き添字がSUP要素です。

<p>日付;23<sup>rd</sup>/january 2000</p>
<p>水の化学式;H<sub>2</sub>O</p>
<p>相対論的静止エネルギー;e = mc<sup>2</sup></p>

日付;23rd/January 2000

水の化学式;H2O

相対論的静止エネルギー;E = mc2

FC2> モビット