属性セット

since: 31st/Aug./2001; last modified: 5th/Sep./2001

属性集合名	集合中の属性
`Common`	`Core + Events + I18N + Style`
`Core`	`class (NMTOKENS), id (ID), title (CDATA)`
`I18N`	`xml:lang (NMTOKEN)`
`Events`	`onclick (Script), ondblclick (Script), onmousedown (Script)`, `onmouseup (Script), onmouseover (Script)`, `onmousemove (Script), onmouseout (Script)`, `onkeypress (Script), onkeydown (Script)`, `onkeyup (Script)`
`Style`	`style (CDATA)`

`Core`

id = name [CS]

当該要素を識別するための名前を付けます。文書内で一意的でなければなりません。
例えば、 CSS 、アンカー（a 要素）の目的地として機能します。

class = cdata-list [CS]

当該要素のクラス、又はその集合を指定します。文書内で一意的である必要はなく、同じクラスに属する要素が任意の回数登場して構いません。
一つの要素が複数のクラスに属したい場合は、各々のクラス名を、半角スペースで区切ります。
例えば、 CSS の対象として他の要素と区別できます。

title = text [CS]

当該要素の補足的な情報を提供するために用います。
例えば
- アンカー要素でリンク先の文書の名前
- 代替外部スタイルシートの名前

HTML 4 では id 属性と共に name 属性も定義されていましたが、 XHTML 1.1 では id 属性のみです。

サンプル

`id` 属性の場合

<p id="XHTML1">XHTML1.0 は HTML の XML 化です。</p>

この p 要素は、次のアンカーの目的地として機能する：

<a href="#XHTML1">XHTML</a>

また、 CSS によって次のように指定できる：

p#XHTML1 { line-height: 1.3 }

id 属性の値は、文書の意味的な論理構造を反映させるものが望ましいでしょう。

`class` 属性の場合

<p class="memo">私の邦訳には誤りが含まれています。</p>

この p 要素は CSS によって次のように指定できる：

p.memo { background: #cfc; color: green }

この要素を、クラス caution にも属させたい場合は、クラス名を半角スペースで区切ります：

<p class="memo caution">私の邦訳には誤りが含まれています。</p>

class 属性の値は、文書の意味的な論理構造を反映させるものが望ましいでしょう。

`title` 属性の場合

<span title="Code for the representation
		of names of languages">[ISO 639]</span>

`i18n`

国際化に関連する属性の集合名です。

xml:lang = Langcode [CI]

当該要素の基準となる言語を指定する。大文字小文字は区別しない。
html 要素には必ず指定するようにしましょう。
考えられる値は、 [IETF RFC 1766] で定義される言語識別子：
- 具体的には [ISO 639] で定義される言語コード、 [IANA-LANGCODES] に登録された言語識別子。
- これに続いてハイフン以下に [ISO 3166] で定義される国コードが付いて良い。
- 例えば：
  - en: 英語
  - en-US: 米語。ハイフン以下は通常、方言を指す。
  - ja: 日本語
  - zh: 中国語
  - ko: 韓国語
独自拡張のコードの場合は、 IANA との競合を避けるため、 "x-" または "X-" で始める。
```
xml:lang="ja"
```

xml:lang 属性値のデータ型で指定されている [CI] は、大文字小文字を区別しない (Case-Insensitive) ことを意味します。

XHTML 1.1 では lang 属性が廃止され、 xml:lang 属性だけしか定義されていません。

この属性は XML で定義されており、任意の要素に定義できます。

また、双方向テキストモジュールによって、当該要素内容のテキスト方向を指定する属性 dir が追加されます。

`Events`

onclick = script [CT]: ポインティングデバイス（例えば GUI のマウスカーソル）が、当該要素をクリックしたときに発生。
ondblclick = script [CT]: ポインティングデバイスが、当該要素をダブルクリックしたときに発生。
onmousedown = script [CT]: ポインティングデバイスが、当該要素を押したときに発生。
onmouseup = script [CT]: ポインティングデバイスが、当該要素から離れたときに発生。
onmouseover = script [CT]: ポインティングデバイスが、当該要素の上に乗ったときに発生。
onmousemove = script [CT]: 当該要素に乗っているポインティングデバイスが動いたときに発生。
onmouseout = script [CT]: 当該要素に乗っていたポインティングデバイスが当該要素から離れたときに発生。
onkeypress = script [CT]: 当該要素上でキーを、押して離したときに発生。通常 GUI ブラウザでは発生しない。
onkeydown = script [CT]: 当該要素上でキーを押したときに発生。
onkeyup = script [CT]: 当該要素上でキーを離したときに発生。

属性値の [CT] は、属性値の大文字小文字の区別の有無が、利用するスクリプトの種類に応じて、決定することを意味しています。対応するスクリプトエンジンが大文字と小文字を区別すれば、 XHTML ソースでも区別されなければなりませんし、スクリプトエンジンが区別しないならば、 XHTML ソースで区別しても意味がありません。

ここで紹介した属性に加えて、イベントモジュールによる追加定義があります。

`Style`

style = style [CN]: 当該要素のスタイル情報を指定します。

CSS では、そのスタイル情報では、大文字と小文字は区別しません。

値は、当該文書のデフォルトスタイルシート言語に依存します。デフォルトスタイルシート言語は、 head 要素の meta 要素で指定します：

<head>
  <meta http-equiv="content-style-type" content="text/css">
  <title>XHTML の属性定義</title>
</head>

この例では、 HTTP ヘッダには次のように出力され、デフォルトのスタイルシート言語が、 CSS に指定されたことになります：

content-style-type: text/css

但し、 style 属性は非推奨であり、外部スタイルシートを用いるように推奨されています。

CSS に関する詳細は、拙稿「CSS とはなんだろうか」を参照ください。

属性セット

Core

サンプル

id 属性の場合

class 属性の場合

title 属性の場合

i18n

Events

Style