AWT: Abstract Window Toolkit

last modified: Sep./9th/2002

ここまでアプレットの作成方法を見てきました。HTML 文書の作成方法実行方法ライフタイムごとの制御文字や図形の描画フォントの指定、画像音声の利用などを紹介しました。

本節以降では、本格的な GUI (Graphical User Interface) の入門的な内容を紹介します。ボタン、テキストフィールド、ラベルなど GUI コンポーネントの作成と配置、ユーザのアクションによって発生するイベントの処理などを紹介します。

本節では AWT (Abstract Window Toolkit) による GUI の実装を紹介しますが、スタンドアローンの単純なアプリケーションでは JFC/Swing (Java Foundation Classes/Swing) の利用が推奨されます。アプレットでも今後は JFC/Swing に移行するでしょう。

とはいっても、 JFC/Swing は AWT の拡張なので、 AWT の習得労力は無駄になりません。 JFC/Swing には足らないだけなので、どちらから始めても同じと言えます。

AWTで使えるコンポーネントは二つに分けられます。自身に他のコンポーネントを追加できるコンテナと、追加できないコンポーネントです。コンテナ自身もコンポーネントです。

1.トップレベル・コンポーネント
他の部品を追加可能。自分自身は他の部品に追加できない最上位の部品。 例)Window, Dialog, Frame
2.中間コンポーネント
他の部品を追加可能、自分自身も他の部品に追加されうる。 例)Panel, ScrollPane
3.アトミック・コンポーネント
他の部品を追加可能不可能で、自分自身が他の部品に追加されることで使われる。 例)Button, Label, Checkbox, etc.

メニュー以外のコンポーネントはjava.awt.Componentクラスのサブクラスとして実装され、コンテナはjava.awt.Containerクラスのサブクラスとして実装されます。

Object--Component--+--Button
                   +--Canvas
                   +--Checkbox
                   +--Choice
                   |                        +--Frame
                   |             +--Window--+--Dialog-FileDialog
                   +--Container--+--Panel
                   |             +--ScrollPane
                   +--Label
                   +--List
                   +--Scrollbar
                   +--TextComponent--+--TextArea
                                     +--TextField

Object--MenuComponent--+--MenuItem--+--CheckboxMenuItem
                       |            +--Menu--PopupMenu
                       +--Menubar


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