プログラミング言語では変数 (variable) を用います。
変数は、実行に伴い値が変わっていく量を保持する仕組みです。プログラミング言語において変数は必須の仕組みです。因みに、ソースコードに現れる具体的な数字や文字のことをリテラルと呼びます。言葉だけ覚えておくと良いでしょう。変数が分かるとプログラミングが分かり、自分でプログラミングすることで変数が習得できます。
Java では、変数を用いる以前に、その変数がどういうものであるのか定義しておかなければならず、その定義には、どのようなデータの型を入れられるかという情報も含まれます。
たとえば、整数を保持する変数の型に int
型というものがあります。
Var.java
class Var { public static void main(String[] args) { // int 型の変数 x を宣言 int x; // 変数 x に、リテラル 7 を代入 x = 7; System.out.println(x); } }
C:\>cd java C:\Java>javac Var.java C:\Java>java Var 7 C:\Java>
変数の宣言と値の代入は、次のようにも書けます:
// int 型変数 x を宣言し、リテラル 7 を代入
int x = 7;
int
というのは変数に許される型の一つで、この型の変数には、整数値を代入できます。
次のサンプルは、整数型の変数を二つ使って、1から10までの総和を計算します。
VarDemo.java
:
/* VarDemo.java */ class VarDemo { public static void main(String[] args) { // 変数 i, sum の定義 int i = 0, sum = 0; // i が 10 以下の間はブロック内部を実行 while (i <= 10) { // 変数の出力 sum = sum + i; System.out.println("i = " + i + "; sum = " + sum); i = i + 1; } // 変数の出力 System.out.println("sum = " + sum); } }
while () {}
は、繰り返しを表す制御構造の一つで、while 直後の丸カッコ内の条件が真である間は、ブロック内部({
から }
の間)を実行します。今の場合は、 i
が 0 から 10 の間はブロック内部が実行され、結果として、 sum
には 0 から 10 迄の総和が代入される事になります。制御構造や演算子については、あとで詳しく説明します。
実行結果:
C:\java>javac VarDemo.java C:\java>java VarDemo i = 0; sum = 0 i = 1; sum = 1 i = 2; sum = 3 i = 3; sum = 6 i = 4; sum = 10 i = 5; sum = 15 i = 6; sum = 21 i = 7; sum = 28 i = 8; sum = 36 i = 9; sum = 45 i = 10; sum = 55 sum = 55 C:\Java>