since: 30th/Aug./2000; last modified: 27th/Sep./2001
ネットワークには二種類あります。会社内や研究室内の地域的なネットワークを LAN - Local Area NetWork と呼び、 LAN 同士を公衆回線を利用して広域に結んだものを WAN - Wide Area Network と呼ぶことがあります。日本では第一種通信事業者が施設したネットワークだとして良いでしょう。 NTT や TT-Net の電話回線網も WAN の一種です。 LAN は構内に私設したケーブル/無線で短距離圏内のネットワークを構築したもので、法律の制約を受けません。 WAN は公共の場を利用して長距離の通信を実現するので、法律の制約を受けます。
世界中の WAN を結んだ最大のネットワークが Internet で、 TCP/IP と呼ばれる仕組みで相互に情報を遣り取りしています。因みに、現在のインターネットでは TCP と IP の二つのプロトコルを中心にして最上位のアプリケーション層 (http. ftp, telnet, et al.) まで、数百のプロトコルが複合的に関係しあいながらネットワークを構築しています。大雑把に言って、 IP (Internet Protocol) は送信先の識別方法、 TCP (Transmission Control Protocol) はデータの送受信方法だと思ってください。但し、インターネットで利用されている取り決め全般を総称して TCP/IP と呼ばれることがあります。
そして、 WWW (World Wide Web) はインターネットによって提供されるサービスの一つで、電子メールやニュースに比べると後発です。
次にコンピュータ関連の用語集を挙げます。検索エンジンで調べてもヒットするでしょうが、効率が悪いので、まずはこれらに目を通すと良いでしょう。
WWW が扱う情報は画像、動画、音声など多岐に渡りますが、それらの資源(リソース)の交換を容易にする仕組みがハイパーリンクであり、その文書はハイパーテキストと呼ばれます。この中で、 WWW のための言語が HTML - HyperText Markup Language であり、基本的には SGML で定義されています。最新バージョンは HTML 4.01 です。これを XML で定義しなおしたものが、 XHTML であり、2001年10月現在の最新バージョンは XHTML 1.1 です。
因みに、 (X)HTML を転送するプロトコル(約束)が HTTP - HyperText Transfer Protocol です。
HTML は CERN で論文の相互交換を目的に、 WWW の出版言語として開発されてからバージョンアップを繰り返してきました。
2001 年現在、 W3C が正式に勧告しているものは、 HTML 2.0, HTML 3.2, HTML 2.x, HTML 4, XHTML 1.0, XHTML 1.1 です。 HTML 4、 XHTML 1.0 (拙稿)、 XHTML 1.1 (本稿) に関しては、私の作成した詳細解説があります。是非御利用ください。
現在これらのバージョンは W3C - World Wide Web Consotium と云う団体が管理し、その勧告 (Recommendation) と云う形で公開されています。 W3C は国際的な WWW 仕様の策定団体で、米仏日の大学 (MIT, INRIA, Keio ) を中核団体として運営されています。そのメンバーには、主要なソフトウェア・メーカ (Microsoft, AOL(Netscape), Adobe, et al.) が軒並み参加しており、業界団体的な色彩も濃厚です。 ISO, RFC などのような国際標準化団体ではありませんが、各ソフトウェア・メーカは、 W3C の勧告に従い各製品を設計しています。
現在(2001年) W3C から正式に勧告されている最新のものは XHTML 1.1 (Jan./2000)です。XHTML 1.1 は原則的には HTML 4 の再定義であり、 HTML 4 Transitional のサブセットであると言う見方も出来ます。したがって、 XHTML 1.1 を習得して、フレーム文書など、不足分があれば HTML 4 Transitinal を参照すればよいでしょう。
W3C では、将来、 XHTML 1.1 文書型を元にして、 XHTMLMOD のモジュールを追加した文書型を策定するつもりのようです。
1989 | Tim Berners-Lee (CERN) による提案 「Information Management: A Proposal」 |
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1990 | World Wide Web の名称が採用される ブラウザーの開発 |
1991 | CERN内部において初公開。その後インターネットでも公開。 |
1992 | 各種ブラウザの登場 NCSA |
1993 | Marc Andreessen による Mosaic 第一版が公開される。 |
1994 | W3C が組織される。 Mosaic Communications Corporation 設立。 後に Netscape Communications |
次に、インターネットの歴史に付いて扱ったサイトを挙げます。
HTML 4 では、文書の汎用性を高めることや、多国語言語の文書を記述できるための国際化、ハンディキャップのための音声出力などのアクセッシビリティ向上を目的として、内容と見栄えの分離が重要なテーマになっています。
文書のプレゼンティションのための見栄えは、スタイルシートと云う仕組みで実現する様に勧められており、 W3C が勧告するスタイルシートの一つが CSS - Cascading Style Sheets です。
CSS には現在二つのレベルがありますが、新しいバージョンは、古いバージョンからの変更点は最低限度に止めて、機能を追加、拡張することで、原則下位互換であるように設計されています。
CSS は出力方法や媒体も区別することが出来て、 HTML によるよりも、木目細かく、柔軟に見栄えを指定できます。また、文書から見栄えを分離するので、保守・管理が容易になります。ただし、古いブラウザや NetscapeNavigator4.x が正しく解釈できないことを十分留意してください。
次項で CSS の基本機能について紹介します。詳細は「CSS とはなんだろうか」を参照ください。