Revised: Jan./2nd/2002: Since: Jan./1st/2002
Java では基本データ型が決まっています。これらの変数や値(リテラル)をオブジェクトとして保持する為のクラスも用意されています。基本データ型の変数やリテラルをオブジェクトとして包んでしまうので、ラップクラスと呼ばれます。
基本データ型 | クラス | API 仕様による概要 |
---|---|---|
byte | Byte |
Byte クラスは、byte 値の標準ラッパーです。 |
short | Short |
Short クラスは short 値の標準ラッパーです。 |
int | Integer |
Integer クラスは、プリミティブ型 int の値をオブジェクト内にラップします。Integer 型のオブジェクトには、型が int の単一のフィールドが入ります。 |
long | Long |
Long クラスは、プリミティブ型 long の値をオブジェクト内にラップします。Long 型のオブジェクトには、型が long の単一フィールドが入ります。 |
char | Character |
Character クラスは、プリミティブ型 char の値をオブジェクトにラップします。Character 型のオブジェクトには、型が char の単一フィールドが入ります。 |
float | Float |
Float クラスは、プリミティブ型 float の値をオブジェクト内にラップします。Float 型のオブジェクトには、float 型の単一のフィールドがあります。 |
double | Double |
Double クラスは、プリミティブ型 double の値をオブジェクトにラップします。型 double のオブジェクトには、型が double の単一フィールドが入ります。 |
boolean | Boolean |
Boolean クラスは、プリミティブ型 boolean の値をオブジェクトにラップします。Boolean 型のオブジェクトには、型が boolean の単一フィールドが入ります。 |
byte
型から long
型までが整数値を表し、これに文字型 char
を加えたものが整数型と呼ばれます。 float
と double
は浮動小数点数を表し、 boolean
型はブーリアン型(論理型)を表します。ここではラップクラス全ての説明はせずに、 Integer
, Character
, Double
, Boolean
を説明します。
API 仕様が公開されているので、それを確認するのが一番ですが、次節から簡単に概括します。