a 要素

since: 31st/Aug./2001; last modified: 14th/Sep./2001

a 要素タイプはハイパーテキストモジュールに含まれており、 XHTML 1.1 の内容モデルでは、内容セット Inline に含まれ、DTD では %Anchor.class; に含まれます。従って、例えば p 要素タイプの子要素として定義されています。

名前a
分類Inline
意味anchor
日本語ハイパーテキストのアンカー

a 要素タイプは、ハイパーテキストの起点(アンカー)となる文字列を作ります。視覚的ブラウザでは、当該文字列をクリックするなどして、目標文書へ「ジャンプ」します。

<p>XHTML は、
<a href="http://www.w3.org/">W3C</a>
で定義されています。</p>
<address>Copyright (C) 2001, SUGAI, Manabu.
<a href="mailto:メールアドレス">メール</a>
</address>
Hypertext モジュール* [拙訳]
a
要素 属性 最小内容モデル
a Common, accesskey (Character), charset (Charset), href (URI), hreflang (LanguageCode), rel (LinkTypes), rev (LinkTypes), tabindex (Number), type (ContentType) (PCDATA | Inline - a)*

実装: DTD

内容モデル

内容モデルには、文字データと、 Inline から a 要素タイプを除いた要素タイプが定義されています。従って、 a 要素の内容に a 要素が現れるのは誤りです。

属性

多くの属性は、 link 要素タイプと共通します。但し、 link 要素と異なり、 a 要素は文書の本文として現れるために、アクセス性を向上させる属性が追加して定義されています。逆に、 link 要素タイプに定義されており、 a 要素タイプでは除かれている属性は、 media 属性です。

link 要素タイプでも定義されているのは以下の属性です:

a 要素タイプだけで定義されているのは以下の属性です:

accesskey = Character
tabindex = Number
組み込みイベント
onfocus = script
  • ポインティングデバイスやタブナビゲーションで、当該要素がフォーカスを受けたときに発生。
onblur = script
  • ポインティングデバイスやタブナビゲーションで、当該要素がフォーカスを失ったときに発生。

HTML では定義されていた name 属性が廃止されていることに注意してください。属性集合 Common で定義されている id 属性がそれ以上の役割を果たします。

サンプル

この要素は、文字列をアンカーとするハイパーリンクをつくる為のものです。目標リソースの識別には href 属性の URI を用います。

絶対 URI:

<a href="http://www.w3.org/"
   hreflang="en-US" charset="us-ascii"
   accesskey="W" tabindex="1"
   title="World Wide Web Consortium">W3C(W)</a>

相対 URI:

<a href="../index.html"
   charset="iso-2022-jp"
   accesskey="T" tabindex="2"
   rel="start index"
   title="ウェブ・サイト作成支援">TOP(T)</a>

メールアドレス:

<a href="mailto:メールアドレス"
   accesskey="M" tabindex="3">MAIL(M)</a>

文書内断片の識別:

<a href="./index.html#ToC">ToC</a>

上の例では、同じディレクトリ内のファイル index.html 内の、要素を識別します。この要素は、 id="ToC" を与えられた要素です。

HTML 4 では、文書内断片の識別には、 name 属性を持った a 要素が主流でしたが、 HTML 1.1 では name 属性は削除されました。 id 属性を持った、任意の要素が識別できます。


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