HTML では、色々な所で自分で名前を付ける場合があります。多くの場合は、半角英数字であれば任意の文字列が利用できますが、ここで注意点をまとめておきます。
ファイル名、ディレクトリ名は、 URI の一部として参照されます。
http | :// | www.fides.dti.ne.jp/ | %7Esugai/public/ | index.html |
スキーム | ホスト・マシン | ディレクトリ | ファイル |
; | / | ? | : | @ | & | = | + | $ | , | [ | ] |
%3E | %2F | %3F | %3A | %40 | %26 | %3D | 2B | %24 | %2C | 5B | %5D |
< | > | # | % | " | 半角スペース |
%3C | %3E | %23 | %25 | %22 | %20 |
{ | } | \ | ^ | ` |
%7B | %7D | %5C | %5E | %60 |
慣習的には、ファイル名、ディレクトリ名には、半角文字で、アルファベット、数字、ハイフン ("-
")、アンダースコア ("_
") だけが利用されています。
これら以外の記号を利用する必要がある場合は、 %xx でエスケープした方が良いでしょう。ここに、エスケープのための変換フォームを載せておきます;
URI で、 http://www.w3/org/TR/
のように、ファイル名を指定しないでフォルダ名だけを指定した場合、サーバはこの URI が指定するフォルダの中の、デフォルト・ファイルを返します。デフォルトファイルが無い場合の動作は、設定により様々ですが、特に設定しない場合は、フォルダの中のファイルが全て一覧されます。
デフォルトファイル名は index.html
と index.htm
が順番に指定されている場合が殆どです。この場合は、 http://www.w3/org/TR/
と要求されれば、サーバは http://www.w3/org/TR/index.html
を返します。 index.html
が存在しなければ、 index.htm
を返し、それも無ければ多くの場合は当該フォルダのファイル一覧が返されます。
フォルダのファイル一覧が取得される事は、セキュリティ上も問題がありますので、全てのフォルダにはトップ・ページとしてデフォルトファイル名のファイルを用意しておくと良いでしょう。
APACH や NCSA httpd のようなサーバの場合は、 .htaccess
と云う名前の設定ファイルでデフォルトファイル名を指定できます。
.htaccess ファイルの中身
DirectoryIndex cover.html
Windows では、ピリオド以下はファイルを識別するための「拡張子」の意味になり、ピリオドから始まるファイルは作れません。従って、 htaccess.txt
と云うファイル名で作成し、テキストエディタで編集する事になります。これをサーバ・マシンのデフォルトファイル名を指定したいディレクトリに FTP ソフトで転送ます。転送されたサーバ・マシン上のファイルの名前を .htaccess
に変えれば、それが設定ファイルになります。
HTML 4 では、殆ど全ての要素に対して、個々の要素を識別するために id 属性が用意されています。また、一部の要素に対しては name 属性も定義されています。これらの属性の働きは殆ど同じですが、 name 属性は将来廃止予定であり、 id 属性で一本化する方向です。
大文字と小文字は区別されますが、大文字と小文字の違いだけであるような名前を複数箇所に与える事は出来ません。
習慣的には、半角英数文字とハイフン、アンダースコアが利用されます。
A 要素に定義された target 属性は、 FRAME 要素の name 属性を指定する事で、当該 A 要素の指定するリンク先を適当なフレーム枠内に表示するように指定します。
従って、 target 属性の値で利用できるもじには、 name 属性と同じ制限があることになります。他だし、 target 属性の場合は、特別な意味を持つ予約語が存在します。アンダースコア ("_") で始まることで予約語である事が示されます。
_self | 当該文書が表示されているフレーム枠自信に表示します。 |
---|---|
_parent | 当該文書が表示されているフレーム枠の直接の親要素である FRAMESET に表示します。このような親フレーム枠が無い場合は、 _self と等価です。 |
_blank | 名前の無い新規ウィンドウを開いて、そこに表示します。 |
_top | 当該文書が表示されているウィンドウのフレーム分割をすべて解消し、ウィンドウ表示可能枠いっぱいに表示します。当該ウィンドウがフレーム分割されていない場合は _self と等価です。 |
target 属性の使い方と予約語に付いては、「リンク先を表示するフレーム枠の指定」を参照ください。
次に、 HTML の定義である DTD に付いて説明します。