last modified 8th/Oct. 2000
href 属性を持つ A 要素を始点アンカーと呼びます。その href 属性の値はリンク目的地を示し、これを目的地アンカー(終点アンカー)と呼びます。リンクとは、始点アンカーと目的地アンカーを関連付けることです。
任意のファイルが目的地アンカーになり得ますが、 HTML ファイルの中の一部分を目的地アンカーにすることも出来ます。 これには、次の二つの方法が考えられます;
A 要素に name 属性を与えると、目的地アンカーとして機能します。
隣接する二つのドメイン(分域)を隔てる境界面を、 <a name="domain-wall">ドメイン壁</a>(分域壁)と呼びます。
上の例では、「ドメイン壁」と云う文字列が domain-wall と言う名前で終点アンカーになり得ます。
終点アンカーの示し方は次のように #
を利用します;
name 属性の値は大文字と小文字を区別します。
<a href="./domain.html#domain-wall">ドメイン壁</a>は、 特定の結晶軸に沿っている場合が殆どだが、……
上の例では、「ドメイン壁」と云う文字列が始点アンカーになっていますが、目的地アンカーは、「同じディレクトリに有る domain.html と云うファイルの中に記述されている domain-wall と云う名前を持つアンカー」です。
因みに、A要素はA要素自身を子要素に持ち得ませんので、次のような例は違反です;
A 要素が入れ子関係になっている;
<a name="symmetry">結晶の対称性が破れたときに生じる <a href="./domain.html">ドメイン</a>の境界面をドメイン壁と呼びます。</a>
name 属性の値は、当該文書中で一意的でなければならず、複数箇所に同じ name 属性を与えてはなりません。
id 属性はパラメタ実体 %coreatts;
に含まれる属性で、殆ど全ての要素に対して与える事が出来ます。 属性値は文書内で一意的でなければなりませんが、 name 属性の値も共通の名前空間に格納されますから、注意が必要です。
id 属性値はスタイルシートの適用対象や、スクリプトなどからも参照できますが、終点アンカーとしても機能します。
<h2 id="conductivity">光学伝導度</h2>
上の例では、或る H2 要素に optical-conductivity と云う識別名を与えています。
これを終点アンカーとして参照する場合は、 name 属性の属性値と同じく # を用います;
一次元分子性導体の<a href="./optical.html#conductivity">光学伝導度</a>は、……
id 属性は要素に名前を付け、 name 属性を持つ A 要素は文字列に名前を付けます。これらは名前空間を共有しますので、一つの文書内で重複してはいけません;
部分識別子名 conductivity が別の位置で重複している;
<h2 id="conductivity">光学伝導度</a> <p> 光学スペクトルには、電子相関や電子-光子相関などの情報が含まれている。 ここでは特に、 <a name="conductivity">光学伝導度スペクトル</a> に注目してみる。 </p>
一方、次のような例は許されます;
同じ位置では許される;
<p> 光学スペクトルには、電子相関や電子-光子相関などの情報が含まれている。 ここでは特に、 <a name="conductivity" id="conductivity">光学伝導度スペクトル</a> に注目してみる。 </p>